2020年 春の景

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マヨです。
3月半ばに無事に朝日町に戻り、久方ぶりに「とかいところ」からの発信です。
暖かい春ですが、コロナウィルスが全国的・世界的に蔓延して、のどかさとは裏腹に不安な気分ですね。
パートナー、こども、親。仕事。
大事なもの、大好きなものが増える度、恐ろしいものも増えていく気がします。
本当に大変なことになってきてしまったと思いますが、それでも、いやだからこそなのか。1日1日の中で、大事にしたいことを大事にして、好きなものを好きだと思える心は、せめて無くさないでいたい…。
そう思いながら、日々を過ごしています。

暖かく、雪もほとんど降らなかった今年の冬。いつもより早い春が来ました。だんなさん曰く、例年より一か月くらい早く季節が進んでいるようだ、とのこと。
わたしはこの家に住んで、三年目の春です。いつの間にか三年、であり、まだ三年、でもあり。
今年の春の様子、わたしはこんな風に受け取りました。

風は少し涼しいけど、お日様は暖かい。遠くの山が青くきれいな、今日この頃。
ぐるりと一回りすると、そこかしこでもう、福寿草が花盛り。
福寿草だけじゃない、ワサビ菜、黄水仙のつぼみ、ぐみの木の芽、にょきにょきトウの立ってしまったフキノトウ…
ここにも、あれ、そこにも、もうこんなものまで。
目を凝らして見回していると、思いもかけない小さな姿に出会えて、びっくりの連続です。

春って、早い。

そんな風に散策していて、ふと、何だかあったかいなあ、と思いました。
気温のことではなくて、隣に誰かいると気が付いた時みたいな、安心するようなあたたかさ、というか…。
何だろうなと見回してみる。と、
あ。いろいろなものが起きてきてるのだな。と感じました。


雨のあと、雪解け水が大きな音で、ほうぼうから落ちてくる。
川には水音が、チョロチョロチロロチロロ、だったりドドド、だったりして、水路を脈々と通っていく。
芽が、つぼみが、草が、あちこちで吹き出てる。
それから、風がいつもさわさわ、どこかから吹いてくる。
山の間中、音だったり色だったりが溢れかえっていて、にぎやかなこと、この上ない。


・・・
「なんだ、おめ、いだのか」
「おめもか」
「そういうおめさも」
「そういうおめさだって」
「おめさも」「おめさも」
…真の村山弁の操り手でなくてまことにお恥ずかしい限りなのですが、言葉にすると、イメージはこんな感じ。
井戸端会議だとか、学校のホームルーム前みたいな、そんなさわさわした賑やかしさで、包み込まれている気がします。


それを聞いていて、何だか妙に安心したというか。
たくさん、いるんだな。
良かった。
…と、一人じゃなかったんだと気が付いた時みたいな、安心した心持になったのでした。



ここに住んでいると、やっぱり「春」は格別の思い入れが生まれます。とかいとこ暮らしの三年目、新たな「春」の顔の発見でした。
多分、赤ちゃんのそばにいて、視線が優しくなったからですね。
普段は何でもないようなことでも、赤ちゃんを抱えているだけで、行き過ぎずに立ち止まって、一緒にふーんと眺めてみたくなります。

今年の春の向こうはどんな季節になっていくか分かりませんが、とにかくまめに育てな、にたろう。いちひめ。
お母ちゃん、お父ちゃんも、地道にやるよ。



(2020年・4月はじめ)

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