雪の日の朝、ありがたいもの

*本ページはアフィリエイト広告を使用しています。

雪が降る季節は、本当に周りの音が静かになります。
音が無いのでなく、吸い込まれている感じ。
大きくてやわらかい雪の圧力に包まれて、なにかそこにあるんだろうな。
あったんだろうな。という気配だけが届いてくる感じ。

山形市の職場に通っていた頃、午前5時半くらいに起床していました(仕事のことについては、後日改めて書いていきたいと思います)。
この時間帯は、まだ家の外も中もそんな風にしーんと静かで、真っ暗闇です。
身体のオン・オフも全然切り替わらない。
ねていたい…。

隣ではすやすやと、だんなさんといちひめが爆睡中です。見回してみる。
…うーん。
わたし、今、すごく「ひとり」だな。

台所に行って、夕飯の準備をしないといけない。寒そうだな。
今日も雪、多いかな。

こころぼそいな。

そんな寝床から離れがたい朝、何とも頼もしいものがありました。
しかも、毎日来てくれた。

除雪車です。

除雪車は、我が家にとって、まさに冬の命綱。
夜のうちに積もった大雪を、きれいに家の前まで掃いてくれるから、仕事や保育園や買い物に行ける。
でもそれ以上に、こういう朝の除雪車は、わたしにとって本当に頼もしくてありがたい存在でした。

あ、今日も除雪車のおんちゃん、来てくれた!

ごうごうと、遠くから大きな音が轟いてやってくる。
暗闇を強力な光で照らして、やってくる。
重く降り積もった雪をはねのけて、やってきてくれる。

あー。
他にも、もう働き始めてる人がいるんだな。
わたしよりもずっとずっと朝早くから、お仕事してたんだなあ。


明るい、心強い。


もう、ひとりじゃないな、わたし。


おんちゃん。
今日も道、通れるようにしてくれて、ありがとさまです。

あんなに積もっていた雪なのに、除雪そのものは、ものの五分で終わってしまうようです。
いつもあっさりと、あっけなく、大きな音と光をとどろかせながら除雪車は立ち去っていきました。
窓越しにそれを見送りながら、わたしの身体と心はやっと引き締まり、ようやく始まる朝でした。



2019年12月末現在。
実は出産をひかえ、実家に帰省しながらこれを書いています、マヨです。
除雪車のことが懐かしく思い出される朝。
でも、今年は暖かい冬の日が続いていて、朝日町でもまだあまり雪が降っていません。除雪車も、まだ本格的には始動していないんだろうな。

実家の年末も、今年は暖かくて、山形の9~10月頃かな?と思うほど。
雪もないし、気楽と言えば気楽。
物足りないと言うか、
 寒さに身が引き締まらないと言うか、
  と言えばそんな感じ…


…いや、これは贅沢だな! すみません。
撤回します。今年はこの気楽さをありがたく享受しつつ、我が子の出産に励みます。
朝日町に戻るのは3月頃、今年はどうやら、雪の日はご縁がなさそうです。


(2019年12月末・急などか雪が来ないといいなと思います)

コメント

タイトルとURLをコピーしました