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6月は、ベリー類の実る時季。
野いちご、木苺、小さな赤い実が、ところどころで実ってくる。草や枝葉をかき分けて見つける楽しさは、宝探しに似ています。
今日は、桑とグミのことを取り上げることにしました。
グミは夏に実るものと秋に実るもの、二種類があるのだそうですが、我が家の門前に生えているのは夏に実るナツグミです。
桑もグミも、どちらも実家の近くに自生していて、子どもの頃はおやつ代わりに採っては食べ、採っては食べながら遊んでいました。
わたしにとっては思い出深い果樹です。
では、まずは桑から。
桑のこと
(画像クリックで拡大します)
桑は、我が家の散歩道沿いにたくさん生えています。
今年は6月の前半あたりから完熟した実が道の上に落ちてきて、黒い汁と実で水玉模様になっていました。
後述のグミとは違って、癖のない甘さは、延々と食べ続けられてしまう味です。
お砂糖のない時代なんかは、今以上に日々の食生活を豊かにしてくれるご馳走だっただろうな…。
我が家の屋根に最近よく集まっているカラスたちも、桑の実を採って食べているようです。鳥にもご馳走なのか。
一粒つまんだ後には指と爪にしっかりと残る、紫黒色の汁の色。
染物ができるような濃い色合いを見ると、盗み食いがばれた子どもみたいな気持ちになって、今でも一瞬ドキッとします。
「おまえ、食っただろ」と言われているような。
絵にしてみるまで実以外の部分にあまり注意を払ってこなかったのですが、葉っぱは何となく桜のそれにも似ているような…特徴があるような、無いような…。
お蚕さんのご飯に山から採って来いと言われても、わたしでは実がなっていないと分からないだろうな…と思いました。
なお、効能は以下の通りです。
(★高木国保『薬草百科:採取と保存&利用法』立風書房、1987年より)
人里とつながっている山の植物は、はるか昔から、数え切れないくらい沢山の人が味見してみたり試してみたり、暮らしの中で使ってきたんでしょう。
上に挙げた薬効のことなど、自分が思ってもみなかった一面を新たに知ると、そこに積み重ねられた時間と知識の厚みを感じます。
(いや、まあ単純に知識が浅いのですが)
グミのこと
(画像クリックで拡大します)
グミは、渋くて甘い味。
完熟しきっていない実を食べると、口の中に引っかかる感じが強く残って、苦手な人は苦手かもしれません(うちのいちひめは、あんまり食べません)。
我が家の玄関先に生えていて、ちょっとしたシンボルツリーのような存在感を放つグミの木。
初夏になって葉が茂ってくると、葉と葉が競い合うように重なり合って、分厚い木のカーテンのようになります。
内側の果実はほとんど見えなくなるので、潜り込んで探さないといけない。本当に宝探しさながらです。
7月に入った現時点で、まだそこまで実は見つけられません。とろりと渋甘いあの味が堪能できるのは、まだもう少し先のようです。
なお、これも葉部分に薬効があるとのことで、
(★同上『薬草百科:採取と保存&利用法』)
…のだそうです。
あせもはわたしも幼少期に何度もなりましたが、水分量の多い子どもとは切っても切れない関係性ですね。
今年はそこまで手があくかわかりませんが、グミのあせも薬もいずれ作ってみたいです。
おまけ:さくらんぼのこと
ところで余談ですが、6月はさくらんぼの実る頃でもあります。
(そんなタイトルの歌もありましたね)
山形は全国に知られるさくらんぼどころですが、山形県住民のさくらんぼに対する意識は、県外から来るとちょっと驚かされる人も多いのでは…と思っています。
というのが、誰もさくらんぼを「買うもの」と思っていない。
親戚のどこかがさくらんぼ生産に携わっている為、ほぼ100%売り物にならない果実をもらえるというのです。
何てうらやましい。
そして身内をたどると必ずさくらんぼ農家の関係者(バイトさん含む)に行き当たる、というのが、まずすごいなと思います。
この為、人によっては余るほど大量のさくらんぼが家に集まり、生食するのに飽きたらジャムにしたり冷凍にしたり、人に配ったりする。
「食べ過ぎっと腹下すって言うよね」とか言う(水気が多いので、お腹がゆるくなるそうです)。
そんな事実、山形に来るまで知らなかったし、高級食材「さくらんぼ」を食べすぎるという(県外住民からするとちょっと異常な)状況がまずありませんでした。
うらやましい…!
そう思うわたしは、まだまだ山形に移り住んで間もないぺーぺーということなのでしょう。
我が家も有難いことに、機会あれば知り合いの方からおすそ分けして頂くことがあり、今年も4人家族(一人はやっと離乳食の時期ですが)には十分な量を頂きました(ありがとうございます!)
赤い実は、つやつやして本当にきれいです。
生食には酸っぱいけどと頂いた品種「紅さやか」は、いちひめと一緒にジャムにしてみました。種を取るのがとても大変だったけれど、味は格別でした。
爽やかで甘い初夏の味。
ジャム作りが乙女心を刺激したらしく、以来彼女はさくらんぼやグミを家で見る度、1粒2粒とってきて「ジャムにして!」と鼻息荒く駆けてきます。
うんうん、またジャム作ろうな。
種取り、大変だけども。
めんこい人の「おねが~い」攻撃(どこで覚えてきたんだろ)には、全戦全敗しています。
(2020年7月はじめ)
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